[武藤鉄]Squeeze スクィーズ

2021年5月24日

武藤鉄先生のエロ漫画。
収録内容:
「聖剣の魔術師」「果実 いろづく頃」「ちさとの平穏な日々」「あとがき」「冷たい果実」「いちばん甘い果実」「まるで恋のように 1」「まるで恋のように 2」「まるで恋のように 3」「リトル・スゥイート・ハート」「カバー下 イラスト」

タイトル通りに果汁多めな18禁レズビアンエロ漫画集。
この場合、果汁とは愛液と尿を指すんですが、特に後者に関しては、ぢたま某さんの『SuperLovePotion』に勝るとも劣らないぐらい思い切りの良い尿漫画っぷりだと思いました。
あと、同作者さんによる『WET』(レビュー)と同じく、SM要素がただのサディスト側の自己満足に終わってないところがよかったです。
【“果汁”について】 フルーツを生産販売する会社スウィーテックを舞台にした「果実シリーズ」がその代表かな。このシリーズには「みか」と「ちさと」、「ともちゃん」と「そのこ」の2組の♀♀カップルが存在するのですが、「やっぱりみかんって ぎゅうーっと一気に果汁を搾る瞬間が最高よねー」「やっぱりミルクをかけたら 果肉をぎゅっとつぶして 染み出した果汁とミルクを混ぜるのがいちばんおいしいよねー」――などのエロティックな暗喩に満ちた会話が秀逸。独特のぷに感がある絵柄がまた、こういった台詞に合うんですよね。ちなみに尿については、この果実シリーズの描きおろしイラスト4枚が全部放尿ものだというあたりからお察しください。
【SMと女のコ同士の愛について】 全編通じて加虐⇔被虐というシチュエーションがとても多いのですが、どれも単にSがMを痛めつけて興奮するだけの話ではなく、女のコ同士のラブい関係がきちんと描かれているところがよかったです。
それが特に顕著なのが、収録作「聖剣の魔術師」と「まるで恋のように(1?3)」。
前者は、一旦よくある男女SM物と思わせておいて、どんでん返しで綺麗に女のコ同士の愛に収束していくところが面白かったです。
後者は、不良○女がお嬢様を凌辱する話でありながら、クライマックスでタイトルの意味が明かされるところが最高。
つくづく、「エロいのに陰惨にならない(むしろラブい)SM」っていうのが武藤鉄さんの持ち味だなあと思いました。
全9話中、男女エロが登場する話は3話のみ。
そのうち、男女エロだけの話は1話のみ。ご参考まで。体液と愛あるSMとレズビアンエロスがみっちり詰まった短編集です。
それぞれの要素がとても濃いので、ひとつでも地雷がある方は回避推奨。
逆に、属性のある方なら文句なしに買いの一品だと思いました。
【損無し】 メインとなっているのは、SWEETECという果物会社を舞台にしたお話です。
まぁ果物そのものはキャラの性格付け程度の役割で、その実は職員である女性たちによるレズ話です。
もうひとつの柱は「まるで恋のように」という3話構成の中編です。
不良っぽい娘が優等生でお嬢様な娘を、盗撮をネタに脅迫する話。
お話そのものはストレートですが、様々なことを強要されていく過程は、なかなか読み応えありです。
この本はほぼ全てレズ話で構成されてます。
レズと汁とお漏らしですね。ある意味特殊な内容になってしまいますが、エロとしての出来はいいです。
どうしてもレズはダメとかでなければ、買って損はない本だと思います。

「聖剣の魔術師」にて、手品師の女の子がステージ上で拘束させられ、大勢の観客が見守る中、コスチュームを着たままオシッコをお漏らししてしまうシーンや、
「果実 いろづく頃」「冷たい果実」「いちばん甘い果実」にて、キャンペーンガールの女の子が迫られて、白いコスチュームを着たまま着衣失禁してしまったり、
「まるで恋のように 1」にて、ブレザー姿の女子高生が体育倉庫で拘束させられ、無理に脚を広げられ、白い下着を穿いたままオシッコをお漏らししてしまったり、
「まるで恋のように 2」にて、トイレに行くことを禁止されたまま下着を着けずに体育の授業を受けさせられ、なんとか授業中は耐えたものの、次の休み時間に限界が訪れブルマに少しずつチビりながらトイレに行かせて欲しいと訴え、結局おしっこをお漏らししてしまうシーンがあり。