[丘浩美][亜良樹久文]お爺ちゃまの膝の上で……[第四部]必死の大脱走篇

2021年6月7日

丘浩美先生、亜良樹久文先生の官能小説

お爺ちゃまの膝の上で……四部作の最終巻をお届けいたします

老人の膝に抱かれ
赤ちゃん同様にオシメを替えてもらっている思春期の少女……

といっても、病気やケガで安静を強いられている訳ではありません

年頃の娘を赤ちゃんに見立てて弄ぶのが趣味の好色な老人に囚われ
人里離れた屋敷に監禁されていたのです

赤ちゃんそのままの日常を過ごすうちに
少女の心に不思議な意識が芽生えました

大嫌いな老人との間に奇妙な絆が生まれ
いつしか離れがたくなっていたのです

少女が良く懐いているため
もう逃げ出す心配などない

老人は、気晴らしのため
少女をテーマパークに連れて行ってあげることにしました

もちろん、勝手に車椅子から降りることができないよう
拘束ベルトを掛けていますが
椅子から落ちないようにする安全ベルトと思われているのか
周囲の客は気にも留めません

オシメの取れない子にされてしまっている少女も
自立の意識を摘み取られているため
逃げ出そうという気力もありません

美咲の姿は、病弱な孫を不愍に思い
祖父が遊びに連れ出しているとしか見えていないのでした

だが、テーマパークの中でクラスメイトを見かけたとき
オシメが作りだしていた呪縛が氷解します

無力な赤ちゃんなどではなく
自分の意志を持つ存在であることに目覚めたのです

助けを求めて、懸命に逃げだす少女

不自由な手で、必死に車椅子を進めます

幸いなことに、老人はまったく気がついていません
あと少し、すぐそこにクラスメイトの背中が見えます!

お爺ちゃまの膝の上で……最終巻、どうぞお楽しみ下さい
[丘浩美・記]